数学女子(1)

数学女子(1)
■ データ
作	安田まさえ
出版	竹書房
レーベル	バンブーコミックス
掲載誌	まんがくらぶ まんがライフMOMO
■ 公式紹介文
ここはK大学・理学部数学科。大学純数学についていけず、落ちこぼれ気味の主人公・内山まな。でも数学への愛と、学科に4人だけの女子の友情に支えられ、今日もめげずに数学道をまい進中!!! 新鋭・安田まさえが贈る、数学科女子4人組の天然キャンパスライフ！
■ ジャンル
ゆるやかキャンパスライフ、数学ギャグ
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★☆☆☆
キャラ	★★★☆☆
テンション	★★☆☆☆
ギャグ	★★★★☆
恋愛	★★☆☆☆

「まんがくらぶ」ではこういった作品も連載されてるんですねぇ。
4コマ好きで理系男子の僕にとっては、タイトル見た瞬間に購入決定余裕でした（笑
Web4コマのまんがライフWINでもゲスト掲載されていたので、気になる方はこちらも併せてご覧あれ。

●数学＋女子×4＝？
内山まなは、とある大学の理学部数学科に通う大学2年生。
高校生の頃から数学が大好きで進学した彼女でしたが、大学で学ぶ数学にはまったく歯が立たず。
それでも数学科の女子4人で、力を合わせて毎日楽しく過ごしています。
そんな「数学女子」4人（＋その他もろもろの男子）の日常生活を、数学ネタや豆知識を交えながら描く作品です。

●数学は生活の一部です。
この作品、ストーリー自体は「けいおん！」に代表されるような、ゆるやか日常生活系の流れ。
しかし特徴的なのは、やはりその中で繰り広げられる「数学ネタ」の数々でしょう。
ごく普通の日常生活なんですが、身の回りで起こることをいちいち専門分野の知識を使って説明しようとする。
これ、理系の方なら身に覚えありませんか？ 僕はあります！（笑
もちろん専門外の人でも、ちゃんと元ネタ（？）は解説してくれるので安心です。
この作品を読んで、数学者（ないし理系人間全般）に親近感を抱くか、逆にもっと距離感を感じるか、それは皆さん次第でしょう（笑

かたつむりちゃん(4)

かたつむりちゃん(4)
■ データ
作	今井神
出版	芳文社
レーベル	まんがタイムKRコミックス
掲載誌	まんがタイムきらら
■ 公式紹介文
今井神…といえば、近未来超能力バトル、伝奇ホラーアクション、そしてやっぱり学校の怪談!!!!　「まんがタイムきらら」の巻末を全力疾走でぶっちぎる、ハイテンションギャグ４コマ最新刊！怪談だけど涼しくならない(!?)、この夏にピッタリなホットな１冊だヨ。
■ ジャンル
学園、妖怪、ギャグ
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★☆☆☆
キャラ	★★★★☆
テンション	★★★★★
ギャグ	★★★★★
恋愛	☆☆☆☆☆

「NEEDLESS」などでお馴染みの今井神さんによる、荒唐無稽な妖怪ギャグ4コマ。
この作品も何気にきららMAX創刊時から連載されている、長期連載だったりするんです。

●凶悪（？）妖怪、続々登場！
旧校舎で肝試しをするマイとアオイの前に、有名な妖怪たちが次々と現れる！
実はこの妖怪たちは、旧校舎の妖怪の主・「花子さん」が人間たちを追い出すべく呼び出したものだった。
果たしてアオイ達は妖怪たちを倒し、無事旧校舎から脱出することができるのか！？

…というシリアスな展開は微塵も無い、個性的な妖怪たちを交えて終始ハイテンションで突き進むギャグ4コマなのです。

●こんな妖怪なら怖くない？
今巻で新たに登場する妖怪は、「首なし地蔵」と「首なしライダー」、そして有名な「メリーさん」。
特に「首なし地蔵」と「首なしライダー」はともに失った首を求めて現れたわけですが、首探しに単行本半分以上使っています。
じゃあその間何をしていたかというと、ずっとアオイ達と漫才をしていたりする（笑
話の脱線はいつものこと、挙句の果てには新作品「日本ちゃん」が突然始まる…など、相変わらずの何でもありのギャグ路線。
知識妖怪「さとる君」や、影の薄さに定評のある「ババサレ」も仲間に加わり、ますます賑やかに、そしてカオスになってきています！

ひろなex.(3)

ひろなex.(3)
■ データ
作	すか
出版	芳文社
レーベル	まんがタイムKRコミックス
掲載誌	まんがタイムきららMAX
■ 公式紹介文
まったり女子中学生漫画の決定版、「ひろなex.」の最新刊が満を持しての登場！相変わらず探検しない中村探検隊を中心に、毎日楽しく過ごします。ムダ知識も身につく、かわいくて面白いコミックスだよ！
■ ジャンル
学園、日常、シュール
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★☆☆☆☆
キャラ	★★★★☆
テンション	★★☆☆☆
ギャグ	★★☆☆☆
恋愛	★☆☆☆☆

きららMAXより、探険しない「探険漫画」の第3巻！
3巻続いていても雰囲気はまったく変わりません。

●中村探検隊、出動…しません。
テレビの探険モノが大好きな元気少女・広菜は、幼馴染みでしっかり者の美緒と「探検隊」を結成。
後輩の風優夏とめぐみも加えて、部活動「中村探検隊」は今日も元気に活動中！
…といっても、探険してるわけじゃないんですけどね。
部屋でゲームしたりお菓子食べたり、今回もとことん「のんびりまったり」を貫き通します。

●無駄に細かいネタの数々
まったり・日常系の4コマは数あれど、この作品はその中でもまったりの極致でしょう。
ストーリー4コマは大概、毎回の最後に大オチのようなものがあるのですが、この作品はとことん平坦。
「え？ 本当にこれで終わりでいいの？」的な終わり方が多数みられます。
一歩間違えば全く面白くなくなってしまいそうですが、そこは上手くネタを織り交ぜて、楽しませてくれます。

この作品のもう一つの特徴は、ネタが無駄に細かいこと。
ゲーム、特にレトロゲームに関する話題は豊富で、ネタを知っていればもっと楽しめるんだろうなぁ、という場面もしばしば。
「○力棒○ii」など、微妙に危ないネタも盛りだくさんです。
こういうコアなネタの数々が、だだ平坦なこの作品に上手く味付けをしてくれています。

二丁目路地裏探偵奇譚(4)

二丁目路地裏探偵奇譚(4)
■ データ
作	コバヤシテツヤ
出版	芳文社
レーベル	まんがタイムKRコミックス
掲載誌	まんがタイムきらら
■ 公式紹介文
相変わらず閑古鳥の鳴き続ける探偵事務所に、今度はショコラの姉がやってきた！過保護っぷりに一同たじたじになりつつもまったりバタバタ進む日々に、彼女がショコラに告げた伝言、そして…。ロングラン連載、堂々の完結巻です！
■ ジャンル
ファンタジー（？）、ラブコメ
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★★☆☆
キャラ	★★★★☆
テンション	★★★☆☆
ギャグ	★★☆☆☆
恋愛	★★★☆☆

きらら本誌で連載されていたこの作品も完結。
表紙にはようやくショコラさんが登場です！（笑
ちなみにヴァニラさんは裏表紙です。

●最終兵器・姉
売れない探偵事務所で毎日を過ごす、（自称）吸血鬼のアリスと、（一応）敏腕探偵助手のショコラ。
（自称）パーフェクト人造人間のエミリーと（自称）正義のシスターのガーネットも加わり、探偵稼業もなく毎日をお気楽に過ごしていました…が。
探偵事務所に現れたガーネットの先輩と名乗るシスター、ヴァニラ。なんと実はショコラの姉。
ショコラに対するあまりの過保護さにてんやわんやの一同ですが、実はヴァニラがやって来たのには目的があるようで…。
あ、探偵とか神父とかも出ますよ！ｗ

●（一応）聖職者、ですよ？
メインキャラが全員どこかツッコミを入れたくなるような特徴の持ち主、というこの作品ですが、今回新たに登場したヴァニラさんはそれをさらに上回る変人。
ショコラに対する過保護っぷりはまぁ分かるとしても、日常生活でも笑えない冗談を言ったり、部屋の中も（その立ち居振る舞いからは想像できないくらい）雑然としていたり…。
こんな姉に嫌気が差して実家を飛び出してきたショコラでしたが、何だかんだ言って仲がいいのは姉弟妹だからこそ、でしょうか。

物語は最終回に近づくにつれてラブコメ要素多めになっていきます。
アリスと神父さん、ショコラと探偵さん、あとエミリーとガーネット。
ショコラと探偵はこれからも永遠にフラグが立たず、どつき漫才をやっていくのでしょう。
登場人物は一風変わっているけど、そこに楽しい日常があるのはどの世界でも変わりません。

ラジオでGO！(3)

ラジオでGO！(3)
■ データ
作	なぐも。
出版	芳文社
レーベル	まんがタイムKRコミックス
掲載誌	まんがタイムきららCarat
■ 公式紹介文
ネットや携帯でも簡単に聴けるようになったラジオ。そのラジオ番組の制作スタッフ、リスナー達には夢や恥じらいを乗り越えた、独特の絆があって…。そんな人間関係をユーモアたっぷりに描き出すラジオ制作コメディー、ついに最終巻！ ラジオがあれば、いつでもどこでも青春なのです!!
■ ジャンル
ラジオ、職場、ラブコメ
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★★☆☆
キャラ	★★★☆☆
テンション	★★★☆☆
ギャグ	★★★☆☆
恋愛	★★★☆☆

きららCaratで連載されていた、ラジオ製作現場を描くこの作品。
この3巻で完結、果たしてどんな人間模様を見せてくれるのでしょうか？

●ラジオが繋ぐ、現場の絆
人気声優・沢渡ちとせとアナウンサーの小石川沙絵がパーソナリティの、人気ラジオ番組「ラジオでGO！」。
毎回2人（＋スタッフ達）が様々な企画に挑み、その様子とリスナーからのお便りを放送する番組です。
放送開始当初は前途多難だったこの番組も、今ではスタッフ全員和気あいあいとした雰囲気になってきました。
アナウンサーの小石川さんと音響担当の藤田さん、プロデューサーの風見さんとディレクターの相沢さんの距離も徐々に縮まっていき…？
スタッフ達の仕事風景も私生活も、ユーモアを交えて描き出します。

●一人の「受け手」の物語
この作品のもう一人のメインキャラといえるのが、今回の表紙にもなっているリスナーの女の子、PN「白玉あんみつ」さん。
「ラジオでGO！」が大好きで、この番組では常連のハガキ職人になっています。
連載初期は「よく出るモブキャラ」程度の扱いだった彼女が、この単行本収録分では背景や人間関係なども描かれています。
彼女メインのエピソードも何回かあり、さらには単行本書き下ろし漫画でも主役を張るなど、もはやこの作品のもう一人の主人公ともいえる存在に。
そんな彼女はこの放送を通して、人生を変えるある一つの決断をするのですが…。
その結末は、単行本でご覧あれ。

考えてみたらこの作品って、Caratの中ではメインキャラの平均年齢が結構高いほうなんですよね。
職場モノがファミリー誌で掲載される傾向が高い中、この作品は貴重でしたね。
ピチピチキラキラの学園ものも勿論楽しいですが、こういう大人の落ち着き（？）は読んでて安心感があります。

2-Aの魔法使い(1)

2-Aの魔法使い(1)
■ データ
作	北条晶
出版	竹書房
レーベル	バンブーコミックス WIN Selection
掲載誌	まんがライフWIN
■ 公式紹介文
ドキドキすると変身しちゃうの… 七瀬風花、14歳中学2年生。 初恋をしました…。 魔法使いになっちゃいました…!?
■ ジャンル
学園、ラブコメ、魔法少女
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★★☆☆
キャラ	★★★★☆
テンション	★★★☆☆
ギャグ	★★★☆☆
恋愛	★★★★☆

Web4コマの「まんがライフWIN」シリーズより3冊目。
見た目はいわゆる「魔法少女モノ」ですが、果たして…？

●恋する魔法少女は大変です！？
中学2年生・14歳の七瀬風花は、ごく普通の生活をしていた少女でした…が。
初恋の相手・草野先輩のことを考えてドキドキすると…魔法少女に変身しちゃいました！
こうして魔法少女として、ご町内の人助けに奔走する風花ですが…魔法を使いこなすのは大変。
さらには敵の魔法使いも登場し…果たして風花は魔法でみんなをハッピーにすることができるのか？ そして草野先輩との距離は？
シリアスな場面もありますが、基本的には明るく楽しく、風花の日常を描きます。

●かわいさ縦横無尽！
この作品は作者いわく「（自称）超変形4コマまんが」。
4コマ漫画の起承転結の流れは守りながらも、コマ割りは1ページ内で自由にデザインされているという、Web4コマの自由度を生かしたスタイルとなっています。
1コマ1コマが大きいので、魔法発動の場面もダイナミック。
風花ちゃん自身も全身描かれる場面が多く、可愛らしい姿を披露してくれます。
4コマ漫画のリズム・スピード感とストーリー漫画の表現性を両立した、読んでいて楽しい作品に仕上がっています。

桜色デイズ(1)

桜色デイズ(1)
■ データ
作	高野うい
出版	竹書房
レーベル	バンブーコミックス
掲載誌	まんがくらぶ
■ 公式紹介文
日野さくら、20歳。 彼女のお仕事は、外国人向けアパートの管理人さん☆ 毎日が、異文化コミュニケーショ～ン♪
■ ジャンル
ホームコメディ、異文化コミュニケーション
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★☆☆☆
キャラ	★★★☆☆
テンション	★★★☆☆
ギャグ	★★★☆☆
恋愛	★☆☆☆☆

紹介が遅れてしまいましたが、高野ういさんのコミック3冊同時発売、最後はこれ！
掲載誌はファミリー誌のまんがくらぶですが、いつもの高野ういさんの絵柄で安心して読めます。

●ここは世界の縮図
日野さくらは、20歳にして外国人向けアパート・緋桜館を切り盛りする管理人。
小さい頃は海外を転々としていたので、外国語は堪能です。（読み書きはできないけど）
アパートの住人も、プレイボーイなイタリア人や、真面目なドイツ人など個性派揃い。
お隣の奥さん（日本人）も加え、国際色豊かな楽しい毎日を描く作品です。

●日本に生まれてよかった…！
この作品には、お正月やお花見、花火や雪遊びなど、日本の伝統（？）行事が題材となるエピソードが多くあります。
外国人の住人さん達が内容をちょっと勘違いして何か違うものになってしまうんですが、何だかんだ言って楽しめるんですよね。
外国人たちも楽しんでいる場面を見ると、やっぱり日本の生活っていいものだなあ、という安心感があります。
そんなに華やかさはないけどまったり楽しめる感じ、これもファミリー誌ならではでしょうか。

あねけん(2)

あねけん(2)
■ データ
作	高野うい
出版	一迅社
レーベル	4コマKINGSぱれっとコミックス
掲載誌	まんがぱれっとLite
■ 公式紹介文
「ぱれっと」にて好評連載中の『あにけん』よりスピンオフしたダメ姉４コママンガ第2巻！アニメもゲームも特撮も大好きで結構巨乳でしかも姉というハイスペックを持ってるくせに残念な大谷地睦のダメ4コマ漫画家ライフ！ 第2巻も海に山に自宅にぐうたらするお姉さんを観察して安心しよう！
■ ジャンル
日常、漫画製作、同人
■ 評価（最大値は5）
ストーリー	★★☆☆☆
キャラ	★★★☆☆
テンション	★★★☆☆
ギャグ	★★★☆☆
恋愛	★☆☆☆☆

高野ういさんの単行本3冊同時発売、2冊目はこちら。
舞台は「あにけん」でも登場する大谷地一家です。

●漫画のような日常を
大谷地満の姉・睦は駆け出しの漫画家。
念願かなって、4コマ漫画雑誌に自分の作品を短期ながら連載中。
…ですが、当の本人はダイエットに失敗したり、締め切りに苦しんだりと相変わらずのダメ人間。
そんなドタバタ生活も、漫画のネタに還元されるなら…？
編集の福住さんやライバルの美園、同人仲間の透子や大物作家の澄川先生など、個性的な方々も巻き込み、ほのぼのと殺伐が入り混じった漫画製作の現場を描く作品です。

●切磋琢磨というか負けず嫌いというか？
今回も睦のライバル・美園千莎がストーリーに絡んできます。
猫を被っているけど実は腹黒、しかも大食いというかなりアクの強いキャラです。
相変わらず睦とは小競り合いを繰り広げるわけですが、何だかんだでお互いの漫画に対する姿勢には影響を受けている模様。
いわゆる「腐れ縁」的なバトルは、古典的ではありながらも見ていて楽しいです。

…で、結局、睦姉ちゃんのモデルは高野うい先生本人なのでしょうか（何